2000/12/20(水)「日記猿人とか2ちゃんねるとか」

 すみません、今日は珍しく日記猿人(という日記リンク集)の話題です。興味ない方はまた日を改めてお越し下さい。

 今までも、日記猿人というそのシステム自体への批判や、登録日記そのものに対する攻撃のようなものはありましたが、かつては、その日記猿人というシステムの中において、システムとは関係のない共通のテーマを論争するようなことがよくみられたように記憶しています。私の登録と前後して、「医学生論争」とか「東大生論争」なんていうのがあったことを覚えています。当初、その日記猿人というシステムに集ったなんの関係もない日記同士に、謎の繋がりがあったことに違和感を感じたのは確かでしたが、登録数もまだ少なく、新作リストからの利用がまだまだ有用であったこともあり、一行コメントで遊んだり、多くの人間が同じテーマに流れたりということは、よくよく考えればそれほど不思議ではなかったです。そして、システム自体の論争ではなくて、そうしたテーマに関する日記猿人内での議論というのは、一般の目にも耐えうるものだとも思っています。

 そのコミュニティーのような状態、なれ合いの状態が嫌だとか、あるいは、そういった繋がりの要素がなくなるのは嫌だとか、そんなのは当然、個々の判断だと思います。別になれ合いで投票合戦が行われようと、日記猿人ネタでアクセスを稼ごうが、そんなのは別に個人の勝手で、公共の福祉に反しない限り、別に誰からも文句を言われる筋合いのものではないと思います。

 よく、インターネットに無駄な情報を流しすぎだ、という批判がありますが、言うなれば、個人のサイトなんて基本的には自己満足であって、その内容が好きではないからと言って、即規制、即排除ということではないはずです。そこらへんに関連して、日記才人のカテゴリ論争なんかも沸き上がっているようですが、まあ、全ての利用者の声が100%反映されるわけではないから、落ち着くところに落ち着くのだと思います。

 ただ、別に日記猿人日記才人が唯一絶対の日記サイトでは無いし、「自分の希望に関して声をあげる」ことを望む人ばかりでもないと思います。それは決して消極的なことでは無くて、より自分の利用スタイルにあった日記サイトに移行するということを選択するのも、ある意味積極的な行為だと思います。システムの変更に特に何の不満の無いという層も多いと思いますし、この層を別に否定的に捉えることも無いと思います。いくら無料であったとしても、利用価値のないものに関しては、見向きもしないという時代には到達しているわけだし、利用者の最大公約数的意見が最低限反映されなければ、自然に淘汰されていくとは思います。

 パソコン通信の時代から、ネット上の掲示板等において、匿名でしか成し得ない高等な議論というレベルに達したものを目にすることはほとんどないですが、レベルのあがらないままやたらと人口だけ増えて、その像を「2ちゃんねる」のような匿名掲示板という場に結んでいます。普通、単発では誹謗中傷と見紛う、どちらかに極端な意見に溢れたとしても、全体像を通すとある程度妥当な評価に落ち着くもので、同じ匿名の手法として、ペーパーベースでのアンケートなども、ひたすら母集団を多くとって、大きなデータとして捉えようとするわけですが、どうも2ちゃんねるのような場は、そこにひとつの少々偏ったコミュニティーをつくり、広い視野をもった意見、すなわちよそ者を徹底的に廃絶するという流れが強くて、真っ当な意見に落ち着かないというイメージがあるのです。

 個人的には、この一連の騒動は、あまり実のないままに、ただただ熱くなっているだけという思いが強くて、そういうときはきまって、何故趣味で開設したサイトに、過剰な義務と責任を感じなくてはいけないのか、と思うのでした。

(補足:逆リンクしておきますので興味のある方は。気付いた範囲ですけど。ネットワークうろうろ日記。の2000/12/21・思考回路の2000/12/20など。ちなみに、かつてはここも、本当に日記猿人からのアクセスに頼りっぱなしのサイトだったのですが、最近のアクセスログをみる限り、別ルートからのお客様のほうが圧倒的に増えているようです。とりあえず、どこから入ってきても内容が分かるようなサイトでありたいと思いますよ。別に大したこと書いている訳じゃないし、どんな方針をとろうが、あくまで自己満足なんですけれど。-001223、逆リンク追加。お試し日記の2000/12/23・ネットワークうろうろ日記。の2000/12/24-001225)
(再録時にハイパーリンクは消えてます。追跡したい方は検索してみてください)