旅人たち

 つい先日、大学時代にお世話になっていたバーのマスターが任国に旅行に来るというので、あわせて休みをとり、行きたいと言っていた地方都市へ一緒に行ってきました。さらには、その友人たちが、それぞれ世界各国を旅行中で、任国にタイミングをあわせて集合するというので、マスター以外は初対面(厳密に言うと、お互い認識していない中で会っていた可能性は高いことが判明)ではありましたが、みんなで合流して有名なスポットにお連れしたり、食事をご一緒したりしました。ちなみに、現任地で最も有名な観光名所には、いつか友人が来たら一緒に行こうと思っていた結果、ずっと行く機会が訪れず、実に着任15ヶ月目にして初めて訪れることとなったのでした。
 その後、僕のマレーシア出張のタイミングと、旅人たちのタイミングが合うことが判明し、一部の方々とはペナン島で再開。まだ旅を続ける者あり、長期に渡る旅を終えようとしている者あり…
 彼ら旅人たちの話をいろいろきいていると、僕の旅熱も相当に盛り上がってくる一方、今の仕事を辞めなければ、恐らくしばらく色んな国を数年ごとに異動することになるので、1ヶ所長期滞在型の旅行中と言えなくもないな…と思ってみたりもするのでした。人生も住所も迷走中で、たまにふと我に返っては、果たしてこんなんでいいんだろうか、と今更どうしようもないことをうじうじ考えてみたり。特にいわゆる真っ当とされている人生を、季節感のある人生を歩んでいる同級生とか後輩とかみると、限りある寿命に焦ってみたり、開き直ってみたり。
 僕は元気です。