4:00a.m.「ミス?」-0012-

 今日、というか正確には昨日の火曜日は、2週間ぶりに診断学実習があった。病歴をとって診察をする。2度目ではあるが、まだまだ未熟者である。今日は、会話の中から既往歴を聞き出せなかったし、タバコを吸い始めた年齢を聞き忘れるなどのミス。毎回勉強である。やはり、実際に患者さんを目の前にすると、いいかげんにきいてもあくまで自分の問題である講義とは大きく違うということを感じる。そして、将来、そういう仕事に就くためにこの道を選んだと言うことを思い出させる。

 ところで、この間発表された前期試験の結果に疑問が投げかけられた。どうも、得点がおかしいらしい。誰がどう見てもおかしいようなものだったのであるが、それをそのまま発表した無責任さと、大きな不信感が生まれてしまった。総合判定なんていう、ある意味闇の中での進級判定をするからには、テストの素点くらい正しくはじきだしておいて欲しい。疑惑の消化器は外科がチーフとなってテストが行われた。正答は一切発表されていない。ただ、前半の人が異様に悪い点で、後半が良い点になっていたり、挙げ句の果てには、受験したはずの人が「欠」扱いになっていうことも分かった。現在、再調査中で、消化器の点数関連は、一切見せてもらえないとのことだが、これもおかしい。なにもかもが闇であるし、第一、今回の調査のきっかけも、一部の生徒が、結果に疑問を感じて積極的に学校側に働きかけ、情報開示を求めて露見した問題であり、それがなかったらそのままになっていたことも大いにありうるし、ほかのテストの結果だって、本当に正しいのか疑わしくなる。実際、私も含め、何人かが、この消化器だけで落とされているらしく、某教授は、絶対の保証はないが、再調査してかなりの人間が救われるのではないかとおっしゃっていた。

 うちの大学は、テスト結果は合否だけ。当然成績表なんて出ない。教授によっては得点を教えてくれたりもするが、あくまで、それは個人の判断なのである。とりあえず、今回の問題の動向は気になる。以前も同じような問題が何度もあるというし、実際、答案の返されないテストに、本当にミスがないのかどうかなんてわかったものじゃない。教科によっては、再試の理由をききに行き、自分の答案を見せてはもらえても、採点の基準や理由まで教えてくれる教授は非常に少ない。点数点数とぎゃあぎゃあ騒ぐのもみっともないとは思うが、その点数で留年したり進級したりする以上、学生にとっては、やっぱり一番大きな問題なのだ。

 だいたい、当の外科で、質問に訪れた学生に、最初は「一切何も教えられない」と言ってみたり、非常に邪険な扱いをしたり、結局たらい回しにされているのは許せない。頭の二人の分のマークシートをなんとか手で採点してもらうところまでこぎ着け、結果、その二人とも機械のはじき出した得点とは違うということまでわかったのなら、もう一度機械にかけていったいどうするつもりなのだろう。即刻、全員分の答案を、手作業で採点する義務があるのではないだろうか? そして、いまだに、最初に出された成績合格者の一覧は、なんの注意書きもなく、そのままのかたちで掲示板に貼ってあるのだ…