「さざれ神話」-0098-

 3/14の星新一の「君が代」ネタ、新潮文庫の「つねならぬ話」の中の「さざれ神話」という一編だった。我々が何故こうして生きているか。その昔、さざれ石だけがあった。さざれ石はこすれあって熱を持つ。やがて集まって岩となる。苔が生える。苔はすべての命の源。熱を持っているから、火山もあり、温泉がわく。詠み人知らずだが、それがまたいいという。真理だけに心地よいという。私はなんともこの一編が気に入っている。国歌を君が代にこだわる必要もないのかも知れないが、いま争っている内容は、あまりにもくだらない。国旗だって、アジア諸国が、日帝侵略の歴史の象徴である、日章旗を嫌っているというが、別の旗にしたところで日本は日本である。過去は変わらない。

 今日、夕飯のあと、学校に行ってみると、進級発表があった。どうやら私は5年生になれるようだ。身近な人が落ちてしまったので残念である。