「国家試験」-0123-

 21世紀を待たずして、医師国家試験に惨敗。新カリキュラム1年目、優秀とされた学年の惨敗。詳しいデータは明日の朝刊にでも載るのだろう。身近な人が結構落ちた。想像する知性が欠けていたのかどうかは知る術が無いが。

 準社会人とか、半社会人とかいう身分。毎日規則正しく起きて、ネクタイしめて病棟へ行き、一日中担当の医者の後を追っかける生活。私は入院どころかでかい病院にはかかったことが無いので、患者からみた大学病院は正直推し量りかねる。開業医のイメージしかないと、当然医者対患者は一対一なのに、大学病院という場所は、医者がぞろぞろいる上に、学生だと名乗る連中が突然押し掛け、回りくどい物言いでアナムネをとり、べたべた体を触ったり、冷たい聴診器をあてて、心音が正常だかなんだかわからないまま、無駄にうなずき、知らないうちに、レポートの題材にされている。医学倫理という問題。

 スコープ越し行われる脳外のオペ。モニターを覗いているうちに意識がとび、ネクタイ姿のままジャズを演る。オープン準備のライブハウス、昨晩は現地に赴いた。チャージ3,000円に対するプレッシャー。別に俺が金をとるわけじゃないが。

 夜は眠くなるということを久しぶりに思い出したり、夜のほかに午後2〜3時頃に正常な体内リズムだと眠気のピークが来るという話を思い出したり。毎日4時間睡眠でも一週間は無事終わる。明日はライブを見に行く。田舎ものなりに、チャンスは生かして遊んでいる。いくら通帳の残高がマイナスでも、町に出かける心の余裕くらいある。