「変わり目」-0269-

 あけましておめでとうございます。世界は1000年目に新しく生まれ変わるのだそうで、ニューミレニアムの幕開けらしいのですが、そうすると次のミレニアムは西暦2999年に始まるのでしょうか? そこらへん詳しくないのでわかりませんが。とりあえず20世紀最後の年だし、年男だし、厄年なのです。星占いではこぞって絶好調の年だと言っているので相殺です。そんでもって、日本は大化から数えていまだ2000年は数えていないし、中国悠久の4000年の歴史なのです。ラーメンマンもそう言ってました。

 小さい頃、別に律儀に正月に凧揚げをしたり、コマをまわしたりした記憶もないんですが、なんでお正月があんなに楽しかったんでしょうかね。最近、家族で過ごす年中行事がちっとも楽しくなくて、そういう点で、自分が大人になったことを実感するのかといえば全く逆で、年々退行してわがままになりゆく自分を歯痒く感じるのです。年末は麻雀なんかして親元に帰るの予定が一日遅れ、しかも大負けしてみたりしていましたが、なんだか、行動のひとつひとつを振り返るに連れ、思春期とか反抗期をいまだに引きずっている気がするんです。

 一年の計は元旦にありと言われても、一年の抱負を語るとかいうことが心底嫌いで、目標とかいう最終段階よりも、その過程、渦中を楽しんで、そのくせ決算はきちんとせねば気が済まないという私の性格が、例えば、最終目標という段階が重要なO型に比して、A型の特徴なのだそうです。血液型の話になると、またいろんな人に怒られそうですが、この血液型が生物の細胞一個まで性格付け、その発生とか歴史に有意差がみられうるとかいった点で、性格を知る手段として少なくとも否定できないとは思うのです。外的要因もあるから、表現型は多様だし、例外もあるけれど。

 今年は、今後しばらくは味わえない、最高学年という立場を迎えます。本当に学生終わっちゃうんですね。世紀の変わり目は、僕にとって人生の変わり目でもあるのです。世紀末とかなんとか言ってみても、所詮制度の問題だとか、1999から2000のほうが目に見えて劇的だとか、分かってはいるのですが、例えば、昭和63年度小学校卒業、平成元年度中学校入学とかいったようなことって、わりと骨にしみて覚えてるものです。