医学生医師

国家試験受験資格、1年前倒しを=医師不足解消で特例申請へ−NPO法人
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060512-00000174-jij-soci
当面の医師確保対策(案)について
http://blog.medu.jp/2006/05/post_91.html
このあたりの話題が、各所で盛り上がっているようです。今回の主たるテーマである「医師確保」という目的論としては、まあ、いろいろ問題のあるところだと思います。そもそもの修業年限に関する論争もおこっているようですが、現時点でそれに対する確固たる意見もないので、そのあたりに触れるつもりもありません。ただ、あくまで現行の研修システムにおいて、「医学生医師」のようなシステムについて触れたことがありました。これは、医師確保とか、修業年限短縮という話題ではなくて、あくまで大学教育の一環として、ポリクリ(臨床実習)をもう少し効果的にできないのか、という考えです。今回の医師不足を補う「医学生医師」の発想とはあまり関係がないのですが、ふと思い出したので、再掲しておきます。
http://d.hatena.ne.jp/zaw/20041109#p5

 今後の課題としては、見切り発車の感が強い現行の研修システムをもっときちんと練って、義務の2年間が、単にスタートを2年遅らせることにならないようにすることがあげられます。専門外の疾患を親切心から診て、何かあればすぐ訴えられる昨今、たかだか数ヶ月外科研修した眼科医が、虫垂炎の患者を診ないと思いますし、全科研修には考える点がたくさんあります。いまの形の全科研修をするのであれば、例えば医学部4年生の時点で、全国試験の後、ステューデントドクターのような資格を明確化し、現在の臨床実習を、今の研修医が行っているような内容まで引き上げるようなことはできないでしょうか。