いじめ

 いじめが許せないことなのは確かだけれど、学校の対策でいじめが無くなることはありえないと思います。いじめによる自殺という痛ましい事件が続き、「学校は対策を」と叫ばれるけれど、学校という枠の中で対策を行うのは不可能です。
 あらゆる困難に立ち向かうのが美徳とされ、ちょっとしたことが逃げるのが負けとされる世の中です。不幸な結果を受けて、「そんなに嫌なら辞めればよかったのに」とか言うのは、やっぱり強者の理論で、自分を終わりにするしか方法を見出せないという状況に追い込んでいるのがなんなのか考える必要があります。もちろん、何からもすぐ逃げ出すのはよくないことだし、厳しい世の中を渡っていけないかも知れません。でも、あまりにもガチガチに一つの世界だけを大切にするのではなくて、苦しい思いをして死を選ばなくてもすむような「逃げ場」というのが必要なんだよな、と日々思います。