何度でも。カルテをきちんと書くということ

 久しぶりに大学に戻って感じたことなど。きちんと自分に下の学年の医師がつくというのは初めてかも知れません。とにかく何度でも繰り返します。僕はカルテのいい加減な医師を信用できません。研修医のときにやらなかったこと(できなかったことではなくて)は、おそらく一生やらないのではないかと思います。とにかくカルテをきちんと書くということを心がけて欲しいのです。

 カルテや紹介状をきちんと書くこと。検査伝票をきちんと書くこと。

 検査の前後にきちんと患者さんに説明すること。行った検査の結果は可能な限り速やかに患者さんにフィードバックすること。検査のやりっ放しはあり得ない。

 患者さんや病院職員に対して、きちんとした態度をとり、丁寧な言葉遣いを心がけること。意見することと無礼であることは違うし、フレンドリーなのと無礼であるということは違う。

 自分の行為に責任を持つこと。どうせ指導医が控えているという考えを捨てること。自分の選択に確たる知識と哲学を持つこと。分からないことを分からないという勇気を持つこと。

 何を偉そうにと言われてしまうでしょうし、僕自身がどこまで出来ているのか分からないのですけれども、僕が研修医に求めていることはおおむねこういうことです。残念ながら経験を経た医師でもこうしたことが出来ていないように思える方々も少なくないように思います。価値観はいろいろあるでしょうけれども、僕は技術がどうこうということ以前に、こういう医師を尊敬し、自分もそうありたいと思っているのです。

カルテをきちんと書くということ

http://d.hatena.ne.jp/zaw/20080402#p1

カルテを書けない医者たち

http://d.hatena.ne.jp/zaw/20051228#p1

第101回医師国家試験合格発表

http://d.hatena.ne.jp/zaw/20070330#p2