「優等生」-0080-

 麻酔もやっぱり難しかった。マルチョイが9問、症例提示、16個の文章中から正しいものを4つ選ぶ問、12個の文章から正しいものを4つ選ぶ問、一題出すと言っていた記述は小問7つ。

 あしたは、泌尿器、ウロである。ウロは去年から記述形式に変わった。今年も記述で行くらしい。もう、傾向も情報もさして当てにならない今日この頃なので、まあ、適当に行きますわ。

 教授の誤解「講義で話したことは当然知っているべきで、さらに自学自習でプラスアルファの知識を、学生は持っているはず」…というのも、単発の教科ならそれも可能だが、十数教科にそれを求められても。科によっては、最低限の重要な知識のみを強調してくれて、テストもそこから出題し、「うちの科にくる人だけ、たくさん勉強してくれればいいよ」って言ってくれるのだが、当然、医学の全分野を網羅することなど出来ないだろう。

 ここらへんはジレンマで、高校までは、特に得意・苦手を意識せず、全教科に渡って隅々まで勉強していたような優等生が、かえって、大学で勉強法を見失っている様も見かける。たいてい、解剖学などの段階で、骨の窪みとか、微小構造のひとつひとつまで完全に覚えようとして発狂するか、合理的な新しい勉強に切り替えられるかの違いなんだが…