「1976/4/28の一面記事はロッキード事件関連でした」-0128-

 思ったより嬉しくない。というよりはなんかどうでもいい気がしてきたが、それはそれとしてアピールしてみます。同級生には、「あ、そうだ、明日だっけ?」なんて、すれ違ったあとで振り返って言われたりしましたが、義務です、覚えて下さい、今日です。今日国民を挙げて祝うために、74年も前から次の日が休日なのです。なんだ、結局はしゃいでるんですね。昔はこの日が来るのをどきどきして待っていたりした気もしますが、今日の起き抜けにはすっかり忘れていました。28とかいう数字に敏感に反応して、ふと思い出したかと思うと、病理標本の切り出しの作業を手伝いながら、今日は何曜日だったかなあなんて考えてみたりしている。そして、明日が休みだということを思い出して、今日が何の日か思い出して、ちょっとどきどきして、またぼーっとしてみるのです。

 デンバーの銃乱射の惨事と、ワールドユースサッカー準優勝の話題と、全く持ってくだらな過ぎる婆さんの私的な醜い喧嘩がまるで同列にテレビに扱われる日常。なんでもかんでもテレビや映画やマンガのせいにして感情論をぶちまけながら、はるかバルカンに爆弾を落とすことは良しとして、不審船を逃がしながら喜んで、そしてそんなことよりもお昼に何を食うかしか考えない俺。まあ、とりあえず、あのババアの喧嘩報道だけはいいかげんやめてくれ。つうか、勝手にてめえらでやれ。なんで公共の電波であれを流すのか謎で仕方がない。一部不適当発言。

 どうやら、勉強会なんていうものがあるみたいです。他人事見たいにいってますが、学年でなし崩し的に、適当に集まったり集まらなかったりして、早い人では去年からすでに、「勉強会」なんていう宗教を彷彿とさせなくもないことをやっているようです。私も、まあ、「勉強する?」なんて友人に言っておいたのですが、さらに何人か集まって、みんなで勉強するらしいです。私は勉強会という名の飲み会とか、勉強会という名の雀帝戦とか、勉強会という名の比叡山焼き討ちを期待していたのですが、どうやら、国試対策の問題集を解いていく方式にしたいらしいです。本当は、画像症例検討会みたいのをやりたいのです。「右下部肺野にスリガラス状陰影」とか、「鎖骨上縁に女の霊が」とかいうのをみんなでわいわいがやがやいうのです。ポリクリ回って質問されて、とりあえず答えているレベルが、下手したら、それこそ本当に、指導医にしてみたら「女の霊が見えます」くらいにしか思えないかも知れません。あんまり洒落になりません。

 そうそう、ポリクリっていうのは、大人のお医者さんごっこです。大人だからリアリティーを大切にします。まずかたちから入るので、白衣とか聴診器とかも本物を使います。割と高価なので、お子さまにはマネできません。ホントにその程度の違いかもね。脳外の先生が、緊急のオペが入れば、「君たちはこれからERごっこだ」とか言っていましたが、まさにポリクリなんてお医者さんごっこです。患者さんは本物ですが。実は医学教育のために、模擬患者というつっこみ激しい「患者さんごっこ」をする人々もいたりします。

 で、結局今日は何の日なんでしょうか。今日押された空メールボタンは全て今日という日に捧げられたものとして勝手に喜びます。全く幸せな奴です。