「例えば『勉強しない医学生』とか」-0156-

 怒濤のような一外(科)のポリクリ(実習)も終わり、その疲れを癒す間もなく、弓道の大会の主管。幹部が終わっても、偉そうに大会委員長とか言って参加してました。土日と準備と試合。弓をひくヒマはなかったので、強化練には参加できず、選手になることは断念したので、ひたすら大会役員として部長をお願いしている教授と、師範をお願いしている範士八段の先生に挟まれて座っていました。

 耐えきれず、二日とも飲みにいってしまいました。しかも、日曜に行こうとしたところがしまっており、結局二日連続で同じ焼鳥屋へ行きました。メンバーこそ違いましたが、店の親父に、「昨日も来たね」なんて言われながら、同じような食い物を注文する俺なのです。しかも、週末だったせいか、同じ大学のいろんな人々に会いました。考えることはみんな同じなのですかね。そんなわけで、財布の中は寂しい限りです。

 ポリクリと呼ばれる実習で一年が終わるわけですが、ここへ来て、今年の国試惨敗を受けたのか受け手ないのか、突然、春休みに5年のまとめのテストをしたいようなことを学校側から言い出され、学年内で波紋を呼んでいます。このすぐコロコロ思いつきで変わるうちの大学のいい加減なカリキュラムにはいい加減うんざりです。いつが休みなのかくらいはっきりしておいてくれないと、学校側が言う、「長期休暇の自主的な実習」なんてできるわけないし、学生なんだから、旅行くらい行く権利もあるかと思います。年度が始まる前に言われるならまだ納得もできるし、予定もたてられますが、もう6月なのにねえ。しかも、学生のためにと言いながら、やはり毎度の学生無視での会議決行。昨日が教務委員会、今日が教授会。その合間をぬって、カリキュラムや試験に対する意見書をまとめて署名を募ったりするわけなんですよ。

 …と、同級生が、「誰か新聞に投書でもすれば?」という話をすると、別のひとりが、「いや、その展開だと、絶対『勉強しない医学生』とかいう見出しになるって」と言い、別のひとりは、「でも、教授会とかのどろどろした内部事情もマスコミにはおいしいはずだよ」、そして、また、「でも、某地元紙とかだと、うちの教授ににらまれるとやってけないかもね」「病院も学校も、マスコミ怖いらしいけどね」…。延々と愚にもつかない話で盛り上がる我々なのです。

 テストという方法論は否定しないけど、講義を一切変えないで、テストを変更するどころか、回数ばっかり年々増えているので、数年後には毎週一回くらいテストがあるのかもね、というロジックは、1月くらいに「毎日こう寒いと8月くらいは寒さのピークになるね」とかいう親父ギャグと一緒ですね。卒試3位の人が国試落ちてる時点で、いまのままテストの回数増やしたら、状況は悪化すると思うんですけど、しかし。

 今日も暑いね。久々に部活に行く。弓。ベース。帰ってビール。