「お釣りの渡し方」-0444-

 今日は回診当番。僕の勤務する病院は、田舎でまわりにあんまりこれといった医療機関のないところに存在する2次救急指定の赤十字病院で、周囲の有名な温泉地なども含めた、かなり広域な医療圏を形成しています。連休などは、地元民のみならず、観光客が飛び込みのようにやって来ることもあります。交通事故だとか、急な腹痛だとか、病棟が落ち着いていても、外来にやって来る外科系疾患があれば、きっとすぐにお呼びがかかるので、休みはかえって気が抜けません。

 さて、田舎故に、病院の近くにある大きなショッピングモールなんかも、夜は早々に閉まってしまうため、生活必需品の買い出しは、休みの日に行うことが多いです。全くどうでもいい話なんですが、スーパーやコンビニでお釣りを渡されるとき、店員はまずお札のお釣りをレジから出して数え、その後小銭とレシートをくれるわけですよね。いずれにしても最低ツーステップを踏むと思うのです。お札だけ先に渡してくれると、客側としても、財布にしまうのがスムーズに行くと思うのです。お札を財布にしまっている間に、店員は小銭を数えればいいと思うし、その後、小銭を受け取ったら、すみやかにレジの前から去れると思います。

 コンビニなどは、買ったものを袋に入れてくれて、それを客の手に持たせようとすることが多いような気がします。この動作と、お札と小銭をまとめて渡すという動作を複合されると、客の動きはスムーズに行きません。お金を払おうと財布を出して待っているところへ、コンビニ袋を渡されて左手に一旦持ち、しかし支払いのためにもう一度その袋を置き直して、財布を開けて金を出して、店員に渡し、お釣りを待つために財布はまだ手にしたまま、店員がお釣りを数え終わるのを待ち、お札と小銭は一緒に入れられないので、小銭をカウンターに置くとか、左手に握るとかしてよけておきながら札入れにお札を入れて、その後小銭をしまい、袋を持って店をでるという動作。お札と小銭を一緒に渡されることによって、小銭を床にぶちまけたりする率もあがるように思えるのです。

 どうでもいい話なんですが、僕の中でお釣りの渡し方がスムーズで無い店は評価が一段階下がってしまうのです。特に慌ただしく買い物をするコンビニなんかでは、絶対にお札は別に返して欲しいと強く願うのです。お釣りの渡し方っていうのは、チェーン店ごとのマニュアル化というのはないのでしょうか。