携帯電話

 携帯電話に縛られる生活なんてと思いながらも手放せず、初めて携帯電話を持ってから今月でちょうど10年になるようです。

 記憶が曖昧な部分もありますが、今まで所持した携帯を振り返ってみます。

 大学3年生になったばかりの1997年の5月頃、ドコモのmova、F201 HYPERを手にしたのが最初でした。当初、携帯番号は現行より一桁少ない10桁でした。機能もまだまだシンプルで、ほぼ通話専用。漢字入力などはできず、カタカナで電話帳入力を行っていました。携帯電話を持っている人はまだ少なくて、連絡手段は留守電かポケベルという時代です。

 かなりゴツいデザインのF201は、この時期の携帯電話の急激な進化に伴ってすぐに、かなり前時代的なイメージを与えるものになってしまいました。一年ちょっと使って、1998年に、確か白いN206 HYPERへ機種変更したように記憶しています。短期間に端末の型番が5つも進んでいることからも、この時期の展開の早さを伺うことができると思います。今でこそ、ドコモショップに限らずとも即日機種変更は当たり前ですが、当時は機種変更に数日要する店も少なくありませんでした。まだ携帯電話がインターネットに繋がる時代には遠く、「漢字ショートメール対応」というのが売りでした。

 ちなみに、この機種を持っていた時に、に携帯番号が10桁から11桁に増えました(1999.1.1.)。この機種は、自動的に11桁に変換する機能がついていましたが、そうでない機種を所持する人の間で、携帯データ編集・バックアップツールが多少流行っていたような記憶があります。そもそも、携帯を持っている人が少数派の頃は、語呂合わせとかで友達の番号を覚えていたものですが、この頃から、携帯のメモリというのが大切になりつつありました。これに、シャープのザウルスと同じシステムを載っけた「コミュニケーションパル」というモバイルツールを繋いで遊んでいた時期がありましたが、その後iMODE端末を買った後、その役目を終え、オークションで売っ払ったのでした。

 1999年という年は、大学5年生で、ポリクリと言う臨床実習を行っている時期でした。それまで、ほぼ学年全員で一律の授業が実習を受けていたのが、その一年はほぼポリクリ班単位で行動していました。これを機会に、班員同士の連絡ツールとして、あるいは急に接点の無くなる同級生との連絡ツールとして、同級生の間で携帯電話普及率が一気にあがった年でした(それでも、卒業の時点において、全員携帯電話を持っているわけではなかったという世代です)。

 その頃には、僕が携帯を持った当初、ドコモとIDO(現、au)くらいしか満足な電波が入らなかった母校近隣地域においても、J-Phone(現ソフトバンク)がストレスなく使えるようになっていました。インターネットを介した他業者間のメールのやり取りが始まっていなかったこの頃、J-Phone所持者の間では、スカイメールのやり取りが盛んで、新しく携帯を買う人が、それを理由にJ Phoneを選んだりしていました。それに比べ、Cメールやショートメールを使っている人は多くなかったため、僕は携帯を所持した最初の数年間に、メールをほとんど使いませんでした。それを引きずったため、しばらく連絡手段としての携帯メールという発想はあまりなく、あくまで音声通話でのやり取りばっかりしていました。

 その後、1999年の確か8月頃、出始めのiMODE機種、P501i HYPERに機種変更を行いました。まだモノクロでした。サイトもiMODE版を作成。サイズ制限が厳しかったこともあり、本家サイトの一部のテキストを分割して掲載しているだけの、コンテンツに乏しいものでありましたが、当初はiMODEサイトが珍しかったせいもあり、PC版とは比べものにならないのアクセスラッシュがありました。そういえば、勝手にいくつかのサイト紹介の雑誌とかにも載せられました。

 翌2000年秋頃、カラー端末N502it HYPERへ。この頃、携帯電話は爆発的に普及し初めており、この人気機種は品切れの時期がありました。これ以降結果的にずっとNを使い続けています。学生時代は、好みの端末を考慮はするものの、予算的により安い端末を求めていました。音声通話がメインだった頃は、機能の違いもそんなに気にはなりませんでしたし。しかし、この頃以降、携帯電話のマニュアルは分厚くなり、文字入力や操作体系、特殊機能などがメーカーによってかなり濃厚に色分けされ始めました。

 研修医1年目の地獄のコールはN502itで全て受けていました。その後2002年頃、N504iへ機種変更。iアプリ搭載。J Phoneの「写メール」の大ヒットによって、ドコモでもポツポツとカメラ付きの機種が出始めた時期だったと思いますが、カメラにはあまり興味がありませんでした。

 2004年に、出始めのN900iオレンジへ。医者になってから、音声通話よりむしろ、パケット通信利用の割合が高くなっていたこともあり、FOMAのパケット割引料金体系は魅力でしたが、FOMAエリアが狭かったため、二の足を踏んでいました。900が発売された頃は、ようやくFOMAがそれなりに使えるようになった時期です。しかし、しばらくはmova(N504i)とデュアルサービスを使って併用を余儀なくされました。

 しかし、最初にドコモを選んだ理由が、その当時田舎ではドコモくらいしか満足に電波が入らなかったからであり、その後もやっぱりドコモの電波が異動や外勤で出かける田舎で最も強かったからであったのですが、それがFOMAに至ってすこし揺らぎました。今は相当FOMAエリアも広くなっているので、ほとんどストレスはありませんけれど。

 2005年秋頃、N902iへ。この時の機種変更(買い増し)は、モバイルSuicaを入れたかったというのが一番大きな理由です。もともとカードタイプで使っていたEdyやらなにやらをFeliCaに詰め込んだものの、モバイルSuicaの導入でFeliCa容量の問題に直面。ANAEdySuicaとiDだけで我慢。「おサイフケータイ」って使わない人は全く使わないのだろうけれど、非常に便利だと思います。お財布を持ち歩かないで生活できるには至っていませんが、大学の売店やコンビニでの少額決済は非常にスピーディーで快適です。 セキュリティがもう少し簡単で確実な方法があればなお良いのですけれど。

 つい先日、出たばっかりのN904iを買いました。 冬頃には、「ワンセグ」、「ハイスピード」など「全部入り」モデルが登場するとも言われているのですが、ワンセグいらないしなあ。今回の機種変更の理由は、903以降増大したFeliCa領域に、片っ端からアプリを詰め込みたかったのと、ハイスピードサービスを利用したかったということなので、N904iでほぼ満足です。

 早速、JALnanacoなどもFeliCaに詰め込み、あまり使わないであろうカメラやミュージックプレイヤーの機能を一応は確認。ほとんど気にしていなかったGPS+ナビが良くできていたので、試用期間後の有料サービス導入を検討しています。バイクへの固定を工夫すれば、バイクナビとしてかなり使えるかも知れません。

 ちなみに、現時点で不満な点は、iMODEのフォントが汚い(細字だとあまり気にならないので、メールフォントと分けて、個別設定できるようになればいいのですが)のと、キーの割り当てやT9入力の内容が以前と変わっているところ(慣れの問題か)、カメラ位置(ほとんど使いませんが)、FeliCa位置(反対にして欲しい)くらいですかね。後は、Bluetoothがあると嬉しかったかも知れません。でもまあ、バッテリーの減りも気になるので、僕は、外出先で通話とiMODE以外は、そんなに使わないんですよね。バッテリーの持ちが劇的に改善されるならば、付加機能に期待しても良いのですけれど。

 あ、あとmobile2PCって凄いな。大画面(iアプリ領域 480x704ドット)、HSDPA(HIGH-SPEED)対応の新機種 N904i完全対応バージョン、明日公開予定。多分買います。
http://www.kittpeak.co.jp/mobile2pc

 おサイフケータイ(とかVIEWカード)についてのあれこれ過去ログ。

http://d.hatena.ne.jp/zaw/20060123#p1
http://d.hatena.ne.jp/zaw/20060205#p1
http://d.hatena.ne.jp/zaw/20060207#p1
http://d.hatena.ne.jp/zaw/20060704#p3
http://d.hatena.ne.jp/zaw/20060715#p1