バッシングする前に、そこへの偏見を捨てて声をきいてみるために。叶うならば、みなさんに医師の友人を持って欲しい。
そして、遙か遠い世界のことじゃなくて、友人の話として、医師の苦悩に耳を傾けてみて欲しい。医師たちは、「バカには理解できない」とか、「愚かな患者は死ね」とかいうトゲトゲしい言葉を、ネットの向こうの誰かに吐くのではなくて、目の前の友人に、自分のおかれている環境について穏やかに話してみよう。
実のところ、友人はおろか家族さえも、医師のおかれている労働環境についてあまり理解してくれないこともあり、それがかえって医師たちのイライラと絶望感を募らせて、汚い言葉を吐かせるもとになることも少なくないのだけれど。
だから、みなさんにお願いです。遠くで偉そうにしているお医者様ではなくて、身近な人の素直で正直な声をきいてみてください。自分にはあまりかかわりのない遠くの誰かとしてでなく、あなたの大切な人の声として、その悩みをきいてあげてみてください。医師に対するあなたの偏見を捨てて、目の前の友人が真摯に取り組む現場に対する思いとしてきいてあげてください。
決して無くしてはいけない職業であり、どんなに嫌っても、全く関わらないですむものではないのだから。
