医療

宇和島・病気腎移植2

http://d.hatena.ne.jp/zaw/20061106#p1 昨日書いた宇和島の件の追記というかなんというか。僕自身、 ただ、健康体にメスを入れることを避けたいという観点は、「病気として摘出した腎臓が、リスクがあるとは言え、他人を救う方法として使えるから使っただけ…

救急病院の医師は神でなくてはならないという判決

http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20061108 より。 詳しくは上記エントリを参照して下さい。やや長いので抜粋しておきます。 判決文は http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/5DC0E6DAEC784F5649256DD70029B153.pdf 交通事故患者を受け入れた病院で、経過観察して…

宇和島・病気腎移植

たまたま僕の巡回先には無いというだけのことかも知れませんが、愛媛県・宇和島徳洲会病院の腎移植問題について、医師が言及するエントリをあまり見かけません。福島・大野病院や奈良・大淀病院の件とは対照的です。 おそらく多くの医師が、宇和島の件に関し…

お医者の正論

だいぶごぶさたしております。最近は、話題のエントリをはてなブックマークに放り込むだけで満足してしまい、あまり更新欲がありませんでした。 そもそも、僕はどちらかというと、医療の現場では口に出すことがタブーとされていた「医者だって休みたい」とか…

執刀医への「お布施」

http://d.hatena.ne.jp/yurusu/20061001/1159723842 あの時、「お布施」と呼ばれるお金をお医者様にお渡しするのが当然、ってウワサを聞いたんですけど本当ですか? 看護士さんや他の患者さんの前では絶対に受け取らないが、あの時間だけはお医者様も受け取…

高級料亭の味を再現?−ジェネリック医薬品

厚生労働省のお墨付だから、テレビコマーシャルでもバンバン流れてます。「安くて、同じ効果!」 やっぱり「同じ効果」を連呼するのは誇大広告以外のなにものでも無いと思います。同じ材料を使って、同じくらいの早さで胃の中で溶ける、ということまでしか確…

日経メディカルに教授が!

日経メディカル 2006年9月 p62〜 最近、ある麻酔科医のブログで、この開口操作に関する“流儀”が話題になり、ネット上で注目を集めた。北海道の病院で研修を積んだブログの筆者は15年間、頭の下に枕を置き、右手指を使って開口する方法(クロスフィンガー)をと…

無過失補償制度とか

後でなんか書こうかなあと思いながら、ブックマークに放り込んでそのままになっていたものを羅列しておきます。 「死産」を届け出たら「業務上過失致死」? 産科医をやめます http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2006/08/post_ee1d.html いくら医…

医療崩壊など

読了報告だけしかしていなかったので、今さらながら感想書いておきます。「他はともかく、ここだけは真剣に書いてます」ということだそうです。テツオ兄さん(多分)初めての試み。わー頭良さそう。このやる気を学部生時代にみせていたら、ほら、あの、僕らに…

大野病院事件・第2回公判前手続き

大野病院医療事故:初公判11月以降に 第2回公判前手続き、争点絞り込めず /福島 毎日新聞(2006/8/12) http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/fukushima/news/20060812ddlk07040218000c.html 県立大野病院で帝王切開手術中に女性(当時29歳)が死亡した…

小児の解熱剤

先日、とある病院で当直中に、16歳くらいの子が熱を出しているので診てほしいという問い合わせがありました。どうやら、県外からあるスポーツの試合のために遠征に来ているようでした。僕らは基本的に受診依頼を断る術を持ちませんので、受診は可能である旨…

大野病院事件・弁護団プレスリリース

http://plaza.umin.ac.jp/~perinate/cgi-bin/wiki/wiki.cgi?page=7%2F21%CA%DB%B8%EE%C3%C4%A5%D7%A5%EC%A5%B9%A5%EA%A5%EA%A1%BC%A5%B9 2006/7/21付のプレスリリース。全文は上記リンクから読めます。特に印象深い後半部分を引用しておきます。 年間200人以…

医療崩壊

http://d.hatena.ne.jp/zaw/20060516#p1 医療崩壊―「立ち去り型サボタージュ」とは何か作者: 小松秀樹出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2006/05メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 180回この商品を含むブログ (147件) を見る 以前少し触れた本ですが、…

患者の身になって

よく、「医者は患者の身になって考えろ」というような決まり文句でバッシングされることがありますが、実際に、患者の身になって考えたことのない医者は、世間が言うほど多くはないと思います。少なくとも「医療という不確実なもの」を患者さんの側に知って…

ネット上の医師たち

ネット上で、医師(を名乗る)方々による、誹謗中傷のような品のない発言が少なからず見受けられるという指摘は正しいと思います。内容的には真っ当な意見なのに、表現の仕方が稚拙だったり、「茶化す」ようなものであったりすることもよく目にします。投げか…

大野病院事件・とりごろうblog

とりごろうblog http://d.hatena.ne.jp/torigoro/20060604 朝日新聞社「論座」などに執筆しているジャーナリスト、鳥集徹氏によるブログ。「大野病院事件について医師に質問を」ということですが、案の定、果てしない水掛け論のやり取りに終始している模様で…

外国人の温泉健診

「日本の温泉で健診を」 群馬県が外国人誘致へ新作戦 http://www.asahi.com/life/update/0529/001.html 中国や台湾、韓国などの富裕層を狙って、観光旅行に人間ドックを組み込む戦略に、自治体が注目し始めた。いで湯の里、群馬県では「草津や伊香保の温泉に…

先進諸外国の医療、追記

追記といいますか、コメント欄への返答です。 まず、世間でどう考えられているかは知りませんが、僕は日本の医療というのは世界最高レベルにあると考えています。また、日本では、その最高レベルの医療に対し、原則アクセスフリーです。また、低所得者であっ…

先進諸外国の医療

初出が2003/8/6の「コンビニで葛根湯を」で、さらっと先進諸外国の医療について触れていました。 http://d.hatena.ne.jp/zaw/20040609#p1 日本においては、おおむね自由に、患者さんがかかりたい医者に、かかりたい日に行くことができるわけですが、これが世…

不買運動?

先日、フジテレビで放送された医療番組がそれはそれは酷いものだったそうです。まあ、医療番組が酷いのは今に始まったことではありませんが、今回のものは、今までに類をみないような、かなり酷いものだったようです。 患者力で命を守れ!最低最悪病院にダマ…

医学生医師

国家試験受験資格、1年前倒しを=医師不足解消で特例申請へ−NPO法人 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060512-00000174-jij-soci 当面の医師確保対策(案)について http://blog.medu.jp/2006/05/post_91.html このあたりの話題が、各所で盛り上がってい…

レーシック(視力回復)手術

「サヨナナ」にレーシック手術の体験記が綴られています。 http://replica-love.jp/sayonana/archives/000667.html 僕も近視は悩みの種で、この手術に多少は興味があります。結局、長期予後のデータが不十分というのが不安材料なんですよね。しかも、わずか…

立ち去り型サボタージュ

医療崩壊―「立ち去り型サボタージュ」とは何か/小松 秀樹医療崩壊―「立ち去り型サボタージュ」とは何か作者: 小松秀樹出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2006/05メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 180回この商品を含むブログ (147件) を見る後で購入す…

圧力

現在、僕は無給、というか逆に大学院の授業料を納めながら、大学の専門外来に出ており、主にある特定臓器の癌患者に関わっています。 さて、なんだかよくわかんない政治家とかの圧力で、他の人も待っている、入院予定リストに割り込んで、ゴリ押しで入ってく…

もし医者が100人の村だったら

http://kenkoubyoukinashi.blog36.fc2.com/blog-entry-33.html

極力福島県には立ち入らない

http://d.hatena.ne.jp/zaw/20060417#p1 4/17のエントリにおいて、言葉の一部分だけ抜き出して、「極力福島県には立ち入らない」という表現が稚拙であるとか、福島県に失礼だとか騒いでいる方がいるようですが、僕は、その理解力こそ稚拙だと思います。 僕の…

福島県警の不当「表彰」撤回要求

http://d.hatena.ne.jp/zaw/20060417#p1 4/17に、大野病院での医師不当逮捕に関する、福島県警の愚かで不当な「表彰」についての話題に触れました。それに対し「大阪府保険医協会」が早速撤回要求を出しました。「闘争本部委員会」というのが気にならないで…

ふざけるな、福島県警!

2006年4月16日朝日新聞福島版に、驚くべき記事が掲載されていたようです。 医師逮捕事件 富岡署を表彰 警察署長会議に80人 県警は14日、今春の人事異動後初の警察署長会議を開いた。県内全28署の署長や県警本部の幹部ら80人が参加。重大事件を解決した警察署…

無医村の増加?

すでにいろいろなところで触れられているお馬鹿記事ですが、一応突っ込んでおきます。突っ込む価値があるのかどうかわかりませんが、ネタにマジレスという気分で書いてみます。 (参考 http://d.hatena.ne.jp/shy1221/20060411#p2 ) (参考 http://d.hatena.ne…

外科学会・大野病院事件

3/29〜3/31まで東京国際フォーラムにおいて、第106回日本外科学会定期学術集会が行われていました。僕は自分の発表のある最終日のみの参加だったのですが、正直、今回の学会は、通常の臨床や基礎研究などの話題よりも、福島県立大野病院の産科医不当逮捕・起…